2013年 02月 11日

◆竈門神社 福岡県太宰府市

竈門神社。
太宰府の鬼門に鎮座する神社。
上宮は宝満山山頂。
中宮は失われているらしい。
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境内に立つ楠。
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大きな拝殿。
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それをはるかに凌ぐ楠の偉容。
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神武天皇の母,玉依姫を祀る。


御祭神

玉依姫命

相殿 神功皇后 (左) 応神天皇 (右)

由緒

祭神は畏れ多くも淑徳円満にして霊光四海に普き
皇宗神武天皇の御母神玉依姫命にまします。

玉依姫命は海神豊玉彦命の御女にして
鸕鶿草葺不合命(官幣大社鵜戸神宮祭神)
の御后となり給い、五瀬命稲飯命 御毛沼命 神倭伊波礼彦命(神武天皇)の
四柱の御子を生み給い、背の君を授け奉り
四柱の御子等の御教養と建国の大業に御心を悩ませ給い、
宗像三女神 志賀の神様等にご協議の為、
日向国より筑紫滄溟の地、霊気長く久しく籠もる此の竈門山に登り給い、
其の御計書に心身御修行あらせられたる

實に竈門山は造化神霊の宿れる所にして、
千古の霊跡皇宗母神の降臨地であり、又命の御陵の所在地なり。

按ずるに玉依姫命を中央主祭の神とし、
神功皇后 八幡大神を左右に配祀せしは、
宇佐神宮さんあの神と御同神にして
玉依姫命は同神宮の比賣大神と御同體に座すなり。
其は一宮記に当国箱崎八幡宮の祭神も
一に八幡大神 二に聖母神后 三に竈門號に箱崎八幡一とありて
此三座の神は分離すべからざる由縁あればなり。
宇佐神宮の比賣大神に就きては日本書紀に曰く、
神所生三女神者使降居干葦原中國之宇佐島矣
今在海北道中(宗像三社を指す)號曰道主貴
とありて、宇佐の社傳に三柱の女神とあり。

又近江国蒲生郡武佐八幡宮の社傳に、
田心姫(タゴリヒメ)命 瀛津(オキヅ)島姫命 市杵島姫命 此三神號玉依姫命
とあるなどを通観すれば、
此三神は一體分身の神にして一體の時は須勢理毘賣と称し(大同本記に見ゆ)
宇佐神宮男山八幡宮にては単に比賣大神と称し、
又当社及箱崎八幡宮にては玉依姫命と申して
一座の神なることをしるべし。

神武天皇皇都を中州に定めんんと途に上らせ給うに及び
天皇は諸皇子と共に此の山に登り給いて、
躬親から御胸鏡を榊木の枝に取り掛け嚴の太玉串を刺立て
建国の大偉業を告申してご加護を御祈り給いぬ、
されば天皇の大偉業は玉依姫神の御教化に因る事大なるものなり。


天智天皇の御時、都府楼を太宰府に建て給う際、
竈山は鬼門に当たれるを以て、
勅使を御山に遣わし、厳に御祭儀を仕え奉らせ給えり。
次いで天武天皇白鳳二年有司に命じ給いて神殿を創設せられたり、
これ、当竈門神社(宝満宮)創立の始めにて、
仁明天皇承和七年四月勅使奉幣の事あり、
延喜式制には名神大社に列せられ、
白川天皇の御代には九州二島総鎮守の神と崇められ、
堀河天皇嘉承元年には正一位を賜り、
鳥羽天皇天永三年勅使奉幣の事あり、
歴代の御崇敬極めて篤し。

豊臣秀吉太宰府に来たりし時、社殿の再築あり、
黒田藩主の入国以来更に社殿の再築等ありしが、
明治維新後は神仏の混合を解かれ、全山の社殿仏舎は全部破焼せられ、
只一宇の社殿のみ残されて村社に列し、
明治二十八年十月官幣小社に御昇格仰出される。
斯くて御神威は旧に倍して四海に普き霊山たり且つ名山たる竈門山は、
永く久しく神霊の鎮座まします霊域たり。

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ひもろぎ逍遙:宝満宮・竈門神社



福岡県太宰府市
February 02,2013

NIKON D3S


by sora07jp2000 | 2013-02-11 05:53 | 神社 | Comments(0)


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