市指定史跡 枯松神社
指定年月日 平成17年1月4日(旧町指定年月日 平成3年2月16日)
所 在 地 長崎市下黒崎町枯松頭
慶長19年(1641)に禁教令が出されると、キリスト教信者への取り締まりはいっそうきびしさを増した。だが、その中にあっても、外海(そとめ)地区の多くの信徒達は潜伏して信仰を保ち続け、黒崎地区の潜伏キリシタンたちは、枯松の山頂にひそかに集まってオラショ(祈り)を伝承してきた。
明治時代に入ると、信徒たちは此の地に神社を建立して、日本人指導者バスチャンの師であるサン・ジワンをまつった。現在の社殿は、昭和13年に建てられた旧社殿の老朽化ににより平成15年に旧来どおりに全面改装されたものである。なお、神社周辺には、板石を伏せて置くキリシタン墓が残っている。
キリシタンをまつった神社は全国的にも珍しく、この地には長崎市内淵(ふち)神社の桑姫(くわひめ)大明神、東京都伊豆大島のおたあね大明神が知られるのみである。
長崎市教育委員会(平成20年2月設置)
参道設置説明板